$ 0 0 白樺の樹液採取春、芽吹く頃の白樺の幹に傷を付けると、大量の樹液が吹き出す。アイヌ民族はこの樹液を「タッニ・ワッカ」(シラカバの水)と呼び、水場がない場所で野営する際の炊事の水に用いてきた。また、樹液は人工甘味料キシリトールの原料になる。樹液に含まれる成分にヒトの表皮の保湿を促進する効用があることから、化粧品にも利用される。ヨーロッパでは、五月祭にシラカンバの葉や花で飾り付けたメイポール (Maypole) を広場に立て、その周りを踊りながら廻るという風習があった。白樺は材質が堅く木目も美しいので、家具材や家屋の内装に使われる。樹皮は容易に燃え、天然の着火剤としても使われる。意外なところでは、アイスの棒(スプーン)や、割り箸、楊枝と云ったものも製造されている。シラカバ樹液の採取