總持寺は、神奈川県横浜市鶴見区鶴見二丁目にある曹洞宗大本山の寺院である。1911年に石川県鳳至郡門前町から現在地に移転。山号は諸嶽山。本尊は釈迦如来。寺紋は五七桐紋。
敷地面積は約50万m2あり、横浜市鶴見区の広域避難場所の1つに指定されている。境内には仏殿、大祖堂をはじめ多くの堂宇があり、鶴見大学などの学校施設もある。本尊釈迦如来像を安置する仏殿よりも、道元、瑩山紹瑾など歴代の祖師を祀る大祖堂の方が規模が大きいのが特色である。
總持寺は、1911年(明治44年)に石川県から神奈川県に移転してきた寺院であるため、堂宇の大部分は近代の建立であるが、他所から總持寺へ移築された建物のうちには、近世末期のものも若干ある。大祖堂、三門などは太平洋戦争後に建立された鉄筋コンクリート造であるが、仏殿をはじめとする主要建物の多くは20世紀前半(大正時代〜昭和時代前期)の本格的な木造建築である。2005年(平成17年)に仏殿など16件の建造物が登録有形文化財に登録されている。