病院で気がつき、父が
「みんな救急車で病院に運ばれた グラウンドは陥没するし、校舎は火事だし、大騒動だったらしい
だが、警察はもとより、だれも信用しないんだ 集団幻覚と考えているらしい」
彼らはまだどこかにいるはずだ 本隊が来れば、世界中の人々が乗っ取られる
まだ何も終わってはいないのかもしれない
良平は、ふと今までの毎日のことを考えた
学校や、世の中はこんなものだと自分で決めて、枠の中で人生を送っている自分たちは、本当に自由だろうか?
借体生物に乗っ取られているのと、実は大差がないのではなかろうか、と