博多雑煮の特徴として、焼きあご(とびうお)でとっただしにブリを入れます。餅は丸餅です。その他の具として、かつお菜、かまぼこ、さといも、にんじん、大根、椎茸など具だくさんです。具は各家庭で若干違いますが、かつお菜だけは付き物です。
かつお菜は、博多に古くから伝わる野菜で高菜の仲間です。茎の部分がカツオ節の風味があることからこの名になったそうです。色は濃い緑色で、肉厚の葉は縮れています。
ぶりは「ヤズからイナダ、ハマチ、最後にブリ」と大きさによって名前が変わっていく出世魚で、めでたい席の料理に使われますが、博多雑煮でも欠かせない材料です。
博多では、嫁の里に年末「嫁さんぶりがよい」と大きなブリを一本持っていく風習がありました。そのため正月のおせちの材料や雑煮に使用されるようになったとも言われています。