きな粉雑煮奈良の雑煮は一風かわっていて、雑煮と一緒にきな粉の入ったお皿が出てきます。味噌仕立てで煮込んだ雑煮の餅をいったん取り出して、砂糖入りのきな粉をまぶして食べるのです。
他の地方の方にびっくりされることもありますが、お雑煮の塩気ときな粉の甘味が一体となって絶妙に甘辛な美味しさを醸します。
具材や切り方にもそれぞれの意味があり、椀の中では頭芋(ヤツガシラ)を人の頭に見立て、豆腐は白壁の蔵、蒟蒻は土蔵の象徴で蔵が建つようにと四角く、丸く一年過ごせるように餅は丸餅、大根、人参は輪切りにあしらい、きな粉の黄色は米の豊作を願う言い伝えがあります。
きな粉雑煮