正午中心食の概要 (UTC+10)
太平洋を通過する皆既帯…画像をクリックすると拡大されます■正午中心食の情報とDATA皆既日食は、太陽に月が隠された本影が円錐となって本影錐を形成します。この本影錐が地球上を通過する時に、必ず明け方から通過が始まって夕方に終わります。地球は球体なので、皆既帯の中心点である正午が中心食となります。この二つの言葉をつなげた言葉が正午中心食です。
正午中心食が、皆既帯の中で最も継続時間が長いです。本影錐が地上に接する面も明け方と夕方に起こる皆既日食より大きくなります。ちなみに明け方で見られるインドネシアのムンタワイ諸島北パガイ島では、本影錐の幅が107.6kmです。正午中心食では、
本影錐の幅が155.0kmとなります。地球の端から本影錐の接する幅が正午中心食から観測すると、47.4kmも広くなります。
正午中心食では
3月の平均雲量は50%と低くなり、皆既中の太陽高度も
74度もあるので陸地なら観測地の最適な候補地です。
Xavier Jubierさんのサイトで正午中心食に表示されたDATAをよく見ると、Silver Discovererと言うクルーズ船に乗って正午中心食で観測するような表示があります。それでこの船舶を良く調べると
Silver Discoverer と言うサイトが見つかりました。そのサイトの上部に会社情報のリンクがあったのでクリックすると、
インターナショナル・クルーズ・マーケティング株式会社(ICM)と言う日本の会社が運営していた船舶なのだそうです。
船の中では日本人コーディネーターが乗船し、皆さまの船内生活を日本語でサポートいたします。皆さまの船内生活を日本語でサポートいたしますのでクルーズが初めてのお客様、個人でご参加のお客様にも安心してご乗船いただけます。
● 一部の寄港地観光が無料でご参加いただけます。
● 船内でのWi-Fiが無料でご利用いただけます。
※ Wi-Fiはおひとり様1日2時間までになります。
…と、
2015年 日本人コーディネーター乗船クルーズに書かれていました。右写真が実際に観測で使われる予定の客船です。見るからに豪華客船で、クルーズ費用もどこまで高額になるか分かりません。Silver Discovererのサイトを見ても皆既日食クルーズ船の旅は、募集もしていないそうです。まだまだ企画段階と言うことでしょうか?出航地と寄港地や帰港地がどこになるか不明です。
Silver Discovererの甲板は、デッキ7と言う船の一番上にあります。ここの甲板が狭く猫の額のようなサンデッキしかありませんので、船員しか入れない特別なデッキに入れるものと思います。2009.7.22の皆既日食は、ふじ丸の船員しか入れない特別なデッキで観測しました。他にプールがあるデッキ5からも観測が可能です。眼視観測の方は、このデッキで観測されるかも知れません。
Silver Discovererは五層構造になっていて、客室はデッキ3~デッキ6まで各階にあります。船員や従業員の生活エリアがデッキ1~2になっているかも知れません。右の画像は、デッキ7にあるオープンカフェテラスです。この机と椅子を除いて観測場所が確保されるでしょう。
Central Total Solar Eclipse (皆既帯の正午中心食)
10° 07´ 23.1" N △T=68.2s
148° 47´ 53.6" E
Magnitude at maximum : 1.02246%
Moon/Sun size ratio : 1.04499
total solar eclipse : 4m 09.4s
Event Date Time (+10) Alt Partial
(C1) : 2016/03/09 10:24:42.3 +58.9° 0.00%
(C2) : 2016/03/09 11:55:07.4 +74.6° 100.00%
(MAX) : 2016/03/09 11:57:12.0 +74.8° 102.24%
(C3) : 2016/03/09 11:59:16.8 +75.0° 100.00%
(C4) : 2016/03/09 13:30:25.7 +66.3° 0.00%
Silver Discoverer Deck7の見取図…デッキプランより抜粋NASAによる南鳥島の衛星写真…72%の部分日食しか見られません管理者に無断での使用・複製・転載・流用禁止