射的とは、標的や的などの目標に対し投射物を当てる行為。一般的に射撃や弓矢で的を射抜く。江戸時代以降に特に栄えた祭り文化において、市や縁日や祭りなどの射的も古くは弓矢で行われていた。寺社普請の一環として富籤などとともに、祭り弓矢と夕楊弓などが結び付き、市や祭礼の行われる門前町や縁日において、懸け物(景品交換式遊技)といわれる出し物が行われるようになっていった。
弓矢の射的を中心に輪投げや吹き矢も行われるようになり、当時は射的ではなく的矢(まとや)と呼ばれ、的矢を営む者を的屋(まとや)と呼び、後の露天商を生業とする的屋(てきや)になったと言われる。近代では的屋などが行う射的として弓矢や吹き矢、コルク栓式空気銃や水鉄砲、輪投げなどが馴染み深い。