「もうひとつの甲子園」と呼ばれながらも、注目度はいまひとつの全国高校軟式野球選手権大会が、甲子園顔負けの扱いになった。東海代表の中京(岐阜)と西中国代表の崇徳(広島)の準決勝戦が延長50回という4日間の激戦となった。球場も甲子園ではない。兵庫・明石トーカロ球場は対戦校の応援団を除けば一般の入場者は多くない。その観覧席が人で埋まった。
再試合ではなく延長戦だから、1度ベンチへ下がったらもう出られない。両チームとも1人の投手が投げ続ける。そして運命の延長50回、試合が動いた。疲れの見えた崇徳・石岡樹輝弥投手から中京はノーアウト満塁のチャンスをつかみ、先制打が出た。長いスコアボードに初めて3の数字。その裏を中京・松井大河投手がゼロに抑えて決着した。決勝戦はWヘッダー扱いで、準決勝終了後すぐ行われた。延長50回の戦いを制した中京は、勢いに乗って三浦学苑(神奈川)との決勝も制した。
画像は軟式野球で使われる軟式ボールが左側にあり、どっきりシールのテーマと構成を合わせた。