ボタン(ポルトガル語:botão 英:button)とは、衣服、鞄、靴などに止め具として使用される服飾物。多くは装飾を兼ねる。語源はポルトガル語 botão が最も有力な説とされる。
「飾りボタン」としてもっぱら装飾目的のみのものもある。11月22日は「ボタンの日」。また、男子の制服の心臓に一番近いボタン(多くの場合は第二ボタン)を好きな女子に渡す事もある。日本は服飾用ボタン生産量で世界第3位である
西欧の王侯貴族はボタンの装飾に凝り、金銀宝石までも使って豪奢なボタンを作らせ身につけた。それを一般市民も真似て、ついに奢侈禁止令が出たこともある。
日本では大陸で見られる青銅製ボタンの出土例があるものの、衣服のつなぎ止めには古来から紐結びが一般的で、埴輪の服装にも見られる。明治維新前後にポルトガル語の"botao"が伝来し、上からの洋装化に従って「ボタン」という言葉が普及したと考えられる。ボタンが日本に入ってきた当初、一般民衆はボタンを根付として珍重していた。