インクとは、顔料・染料を含んだ液体、ジェル、固体で文字を書いたり表面に色付けするために用いられる。油性、水性などの種類がある。筆記や印刷で用いるものは、オランダ語由来のインキ(inkt)と呼ぶ場合が多い。
現在では使い捨てのボールペンが市場に広まると共に、インクをペン先につけて筆記するという用具・手段は日常用の筆記用具としては珍しくなりつつあり、従来のようにインクを「壺」に入れて保管し筆記の度毎に筆記具につけて用いるという行為は廃れつつある。万年筆は現在でも使われているが、カートリッジ式のものが主流になりつつあるため、万年筆の使用にあたって“インク”というものを一般消費者が意識することは少ない。
ホーム・コンピューティングの普及により、インクジェットプリンターを用いた家庭での印刷が一般的となり、プリンター用インクカートリッジの購入は、50年前の消費者がペン用の補充インクボトルを購入するのと同じようになった。