


上の写真はどの団体が出展したのか分からないのですが、津軽錦絵協会会長の三浦呑龍さんが描かれたねぷた絵です。このねぷた絵の大きさから、ねぷたの下部に描かれた額絵だと言えます。額絵の特徴は、進行方向に向かって目線が描かれていることです。また一見正面を向いているような絵は、後方を向いていると言うことになります。
ちなみに額絵の正面は、漢雲または雲漢と書かれています。漢雲は乾いた天の川もとい銀河系を意味しています。額絵の周りには回転する雲が描かれています。ちなみに見送り絵の周りには、ツタが描かれています。それがねぷた絵を挟んでいる枠組みとなっています。
ねぷたの基本は扇形です。津軽錦絵大回廊では、多数のねぷた絵を展示するために前述の野村雄大絵師が描いた前ねぷたも絵の途中で切られて展示用に四辺を加工されてしまいます。運行中のねぷたを主に撮影しているので、四辺を加工されてしまったねぷた絵を見るのは忍びないですね。

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