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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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御菓子司 大阪屋銘菓 冬夏

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大阪屋の銘菓冬夏
大阪屋の銘菓冬夏

大阪屋 金色に輝く看板青森県弘前市の老舗和菓子店「大阪屋」で、江戸時代から伝えられてきた名菓「冬夏」。市立博物館で開催中の企画展「殿様のくらし―五感で味わう大名文化―」にも名が登場する由緒ある菓子です。かつて日本各地で同様の菓子が流行したが、手間暇を要するため多くは姿を消した。

大阪屋和三盆の上品な甘さにくるまれた大阪屋"冬夏"はさくりと軽く、ほのかなコメの香ばしさを感じさせながら、口の中で繊細に消えます。冬夏は4代目当主三郎右衛門が江戸にいた頃、当時の流行菓子として学びました。江戸に集まった職人が各地に広めたとされ、今も同様の菓子が残る地域はありますが、当時の製法で作られているのはごくまれです。

大阪屋は支店を設けたり機械化で大量生産したりするより、伝統の製法を守り続ける道を選んできました。時代は移り変わり、菓子の流行も次々に変化しますが、13代目当主の福井清さん(71)は「うちは新しい菓子より、古いタイプの菓子を出す方が面白いと思っている」と笑います。「昔の技術をいかに伝えるか。それが大阪屋の使命だと思う。」

この菓子にどんな世界観を託し、『冬夏』という菓銘を戴いているのか非常に興味深いです。13代目のご主人・福井 清さんによると、想像もしない意外な答えが返って来ました。それは、「大坂冬の陣、夏の陣を忘れるな」というものであったのです。老舗の魂のようなものが、大阪屋にはずっと宿っていました。

大阪屋の冬夏中身
大阪屋の冬夏中身

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