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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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づぼらやの由来

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づぼらや内観
づぼらや内観

づぼらやひれ酒一般的にフグの旬は冬のイメージがある。「でもね、フグが一番美味しいのは3月の彼岸を過ぎてから、ゴールデンウイークくらいまでなんですよ」と西島さんがとっておきの情報を教えてくれた。産卵を前に、十分に白子が大きくなり、紀伊半島や豊後水道にフグがあがってくるのだそう。「ここの天然もののフグが日本一だと思いますよ」と西島さん。

フグは深海に住んでいるため、天然ものは身が引き締まっているが、養殖のフグは少々水っぽく、食べればすぐにわかったのだそうだ。しかし、技術の進歩により、今では天然ものとの差がほとんどないものもあるのだとか。「でも、やっぱり天然もののフグにはかないません。養殖のフグは味が薄いように思います。でも、料理法によって、いくらでも美味しく食べるようにできます。それが料理屋の仕事だと思っています」とは西島さんの弁だ。

「づぼらや 新世界本店」は平成7年に建て直しをしたが、外観は昔のままの面影を大切に作りなおされている。「この新世界という町に馴染み、溶け込むような存在でありたいです」と西島さんは話す。下町情緒が残るこの町に、風情ある本店は懐かしさを感じさせる昭和の原風景なのかもしれない。大きなフグが今日も楽しそうに、元気に新世界の空を泳いでいる。

「元旦以外の年間364日、いつでも、美味しいフグを用意しています。『づぼらや』の店名の由来は、お客さんに“づぼら”をしてくださいという意味があるんです。たまには、のんびりしてほしいんです。大阪人にとって、てっちりは大切な味ですから」と西島さんは締めくくった。

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