東北を代表する桜の名所としても知られる弘前城の城下町で、明治12年から営業を続けている老舗。津軽の地主であった初代・木村甚之助氏が農地を津軽藩主に献上し、餅屋から転身したことが始まりと伝えられています。
開雲堂という名は2代目・音助氏が東京の皇室御用達の名店「塩瀬総本家」で修業をした後命名し、以来津軽を代表する銘菓処として市内はもとより県外からもたくさんのお客さまが訪れる人気のお店です。現在は、3代目木村直助の夫人である木村ノブさんが4代目を継いでいます。
和菓子職人は、繊細な作業を思い浮かべますが、実際は、体力が必要な作業が多く、そのため健康が第一になります。 「どんな職業でも健康じゃなかったら何もできないから健康が大切。」と語るのは4代目木村ノブさん。
では、一人前の職人になるために必要なことは?とお聞きすると、 「一人前の職人になるには最低10年以上かかります。 技を見ながら体で覚えていく。これが職人になるために必要なことです。また、職人に必要なのは、お菓子作りだけではなく、花やお茶、絵画などにも日常から触れることです。」と、老舗である開雲堂を感じさせられる重みのある言葉で語ってくれました。 開雲堂 青森の魅力より一部抜粋