ヤマト運輸ねぶた実行委員会 ねぶた師 北村 隆
知事賞・優秀制作者賞【総合2位】
田村麻呂は太刀をぬき斬りつけると、亡霊はそばの沼へ落ちていった。沼はみるみる赤い血で染まったという。それからこの沼を『赤沼』と呼ぶようになったという。
田村麻呂は亡骸を近くの森に葬り、その上にお堂を建て矢を御神体として祀ったことから「矢沢」と呼ぶようになったという。この赤沼にはいつの頃からか大きな蟹が沼の主として棲むようになった。この大きな蟹は高丸の化身と噂されている。そして二つの沼を行ったり来たりしていた。
今も常盤村福舘の田んぼの真ん中には「赤沼」とそばには小さな祠が存在している。
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