ねぶた愛好会・ねぶた師 諏訪 慎
馬超は「この馬超に恐れをなしたか」とののしった。その挑発に、張飛はがまんできず飛び出し、とうとう一騎打ちになった。二人の戦いは、まさに雲を呼び風を起こす竜虎の戦いであった。両軍はかたずをのんでなりゆきを見守ったが、二人の勝負はいっこうにつかず、日が沈んでも勝負はつかなかった。
張飛は「暗くては一騎打ちもできまい。この続きは明日まであずけた。」と言うが、馬超はかがり火をたかせて、あくまでも勝負をいどむ。かがり火の中で二人は戦いつづけた。とうとう劉備が中に入り、戦いは引き分けに終わった。このねぶたは、三国志勇者たちの血闘の名場面である。
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