パナソニックねぶた会・ねぶた師 北村 蓮明
美しい大自然に抱かれながら、のんびりと楽しく生活していたアイヌ民族にとり、そこはまさに自由の天地であった。大らかに生きていたアイヌが本州から渡来した和人を容認したのは、訪れる者を拒まぬという民族的な開放性であった。
しかし、いつしか勢力を増し始めた和人たちの横暴さが目立つようになり、アイヌたちの反感は次第に高まっていった。
1456年、和人の鍛冶屋がアイヌの少年を刺殺したことが発端となり、忍耐を重ねていたアイヌたちの怒りが爆発。酋長コシャマインをリーダーとして、和人に戦いを挑むことになる。それは、アイヌモシリ(人間の大地)から、和人を追放するための戦いであった。
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