地元の人たちにもパイプオルガンを聞いてほしいと、年に一度開く同イベントは2018年で10回目。同校にパイプオルガンが設置されたのは1990年、下白銀町から石川への校舎移転がきっかけ。東京渋谷のNHKホールや愛知県芸術劇場コンサートホールなどにあるパイプオルガンを手掛けるカール・シューケ社(ドイツ)に製作を依頼し、ドイツ人技師3人が数カ月かけすべて手作業で作った。
パイプオルガンを演奏するのは同校専属のオルガニスト・水木順子さん。弘前市出身で、10歳の時に聞いたパイプオルガンに感動し、オルガニストの道を選んだ。東京藝術大学卒業後、日本を離れ、フランス国立ブローニュ音楽学校などで学び、2007年に同校に赴任した。
「このような本格的なドイツの音のするパイプオルガンを毎日演奏できることは本当にうれしい」と水木さん。生徒たちは毎朝礼拝堂に集まり、水木さんのパイプオルガンの伴奏で礼拝を行っている。
1632本のパイプから礼拝堂に響き渡る音色は、毎年多くの参加者を魅了するという。今回のプログラムはバッハの曲を中心に約1時間の予定で演奏する。「オルガニストだったバッハはパイプオルガンの曲が多い」と水木さん。
「パイプオルガンは建物全体が楽器となっている。ぜひ礼拝堂まで足を運んでパイプオルガンの迫力を堪能してほしい」と来場を呼び掛ける。開演時間は14時~。開場は13時。入場無料。