教会におけるステンドグラスは、建築・構造的に大きな開口部が持てなかった中世・ヨーロッパの薄暗い教会内部で、文字の読めない人々をはじめ多くの人々に、視覚的に聖書の教えを説くために窓に飾られ、教会建築と共に発達した芸術であった。
その後、建築技術の発達によって天井は高く壁は薄くなり大きな窓が可能になると、彩色の施されたステンドグラスが大規模に用いられ、荘厳な光があふれる教会堂は教会のシンボルとなっていった。
ルイ・フランセン曰く、「現代の教会において、ステンドグラスは説明的である必要性が解かれ、また、ガラスの色数も中世とは比べものにならないほど多くあるので、ここには精神的に美しいと感じるステンドグラスを作りたかった。」
朝の礼拝の時間には朝日が本作品を通して礼拝堂に差し込み、そして、時間と共にガラスの表情を変化させている。ガラスを区切る鉛線はその機能・構造的な役割だけでなく、デザインの要素として大切に扱われ、荘厳な空気を醸し出している。
作品データ
原画・監修 | ルイ・フランセン | 企画 | 日本交通文化協会 |
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場所 | 東奥義塾高等学校 チャペル内 | 製作 | クレアーレ熱海ゆがわら工房 |
設置時期 | 1987年 10月 | 引用 | 日本交通文化協会より |
種類 | ステンドグラス | ||
サイズ | 8.9m × 3.3m | ||
キーワード | 宇宙 |