弘前城亀甲橋を渡ると見えてくるのが弘前城亀甲門・北門です。
弘前城には、現在五棟の城門が残されています。この北門は、これらの中でも特に規模が大きく、また形状も異なり最古の形式を呈する城門です。
北門は、もと大光寺城(現在の南津軽郡平賀町→平川市平賀駅近く)の城門を慶長一六年二代藩主信牧が築城にあたり弘前城追手門として移築再建したもので、昭和三十三年の保存修理工事に当たって、柱などから多数の矢傷跡が発見されています。
弘前城は築城以来、実践の経験がないため、この北門が城郭内で唯一の実践の痕跡をとどめる貴重な城門です。また棟の両端にある鯱も他の門のものより古い形式のものである点、矢狭間、鉄砲狭間のない点など、見るべきところが多い門です。
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