『ぐりとぐら』は、中川李枝子(作)・山脇百合子(絵)による子供向け絵本のシリーズ。双子の野ねずみ、「ぐり」と「ぐら」を主人公とする物語。
『母の友』1963年6月号に掲載した幼児向け読み物『たまご』を原作として、同年12月1日に『こどものとも』93号で『ぐりとぐら』の標題で発表した。既に『いやいやえん』で名声を確立していた中川・山脇姉妹による初めての絵本作品は評判になり、たちまちベストセラーとなった。それ以来、世代を越えて世界各国で親しまれている。1967年の英語版が最初の翻訳本である。1999年までに英語、デンマーク語、エスペラント、中国語、朝鮮語、フランス語、タイ語、オランダ語、クメール語の9つの言語に翻訳された。2001年にはスペイン語訳も出ている。
2009年現在、日本では福音館書店から単行本が出版されている。シリーズ累計発行部数は2,000万部を超える。
第一作となる『ぐりとぐら』は、二匹が見つけた大きなたまごから、大きなカステラを作るというストーリーである。
「ぐり」と「ぐら」は服の色が赤・青で異なり、帽子の形が少しだけ違うという以外は、外見上はほとんど見分けがつかない。タイトルは『ぐりとぐら』のように「ぐり」を青文字で、「ぐら」を赤文字で表記する。