M108 (NGC3556) は、おおぐま座にある渦巻銀河である。1781年にピエール・メシャンによって発見された。不規則銀河のようにも見えるが、普通の渦状銀河を横から見ているだけである。質量は太陽の140億倍程度で、1969年1月に13.9等の超新星が発見された。
口径10cmの望遠鏡で、細長い姿を観察できる。口径20cmでも条件が良い状態で訓練した人がやっと見える状態である。メシエ天体の銀河の中ではもっとも暗い対象であり、これより暗いM76とM97は惑星状星雲で実際には比較的良く見えることを考えると、メシエ天体中で一番観察しにくい対象であると言える。口径30cmになると構造が見え始める。3つの部分に分かれていることなどが見えてくる。口径50cmでは天体写真で見るようなぶつぶつとした光点が見え始める。低倍率ではM97と同視野で見える。