ハンドパンは、ドーム状に加工された二枚の金属板を上下に貼り合わせた形状をしている。上面には通常7つ以上のトーンフィールドをもち、下部には中央にサウンドホールとなる開口部をもつ。 多くは、直径45~60cm、高さ20~40cm程度のサイズである。 素材は低炭素鋼、ステンレスなどの鉄化合物が用いられる。
形状は進化を続けており、2016年末には、音数は15、音域はA2~G5まで開発、2017年8月には、音数を両面に合わせて22、音域は低音がG#2、2019年には音域が低音にE2まで広がり、それに合わせた拡張アタッチメントが設計されるなど、年々技術の進歩や多くの試行が見られる。既に完成したハンドパンのスケールを変更(チューニング)する事は難しく、原則、一台ごとにスケールは決まっている。
西洋音楽のスケールのみならず中東~極東音楽のスケールも多く作られている。高熱による表面への窒化処理を行うメーカーが多く、これにより硬質化による寿命の延長やチューニングのしやすさ、耐錆性を持つことに成功している。コストや音質への影響から、あえて窒化処理を行わないメーカーもある。表面の色合いがメーカーにより異なるのは、素材のみならず熱処理の過程も大きく影響している。