みんな腕時計をしていたが、現地時間を知るために北斗七星を頼りに大体の時間を合わせる江戸時代の時刻法は「不定時法」で昼夜をそれぞれ六等分する それも季節により変わる
先生はこれからに備えて食べ物をもらいに行くと提案し、外に出ると薬売りの男がいる
「百姓はよそ者に滅多に気を許しません 忠告ですが明日の朝までに立ち去っていただきたい」
彼はこの時域を担当して常駐する局員で、自分の担当する時代で歴史が変えられないようにするのが任務
職種も専門も違うから逮捕はしない
撃ち合いをして、その後何か成すべき人間が精神的ショックを受けたりするほうが問題だという
「もし、ここで何かあれば、上に連絡して、乗り物ごと神隠しの形で消したほうが騒ぎとしてはずっと小さい。時間航行は、あんたの時代のもっと未来の時代のもので、管理局自体、何万、何十万年にもわたる巨大組織だから私も自分の知っていること以上は知らない」
男はとりあえずの食料を渡す