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眉村卓さんは小松左京さん、筒井康隆さん、星新一さんらとともに「SF第一世代」と呼ばれ、日本のSF小説の黎明(れいめい)期を支えた。鋭く、不思議でユーモラスな“眉村ワールド”はエッセーやジュブナイル小説などにも裾野を広げ、作品は何度も映像化。多くのファンを魅了し続けた。
眉村さんが執筆活動を始めたのは、まだ「SF」が一般には「空想科学小説」と呼ばれていた時代。れんがメーカーに勤めていたとき、「SFマガジン」に作品を投稿したのがきっかけで、筒井さん、星さんらも作品を発表したSF同人誌「宇宙塵」のメンバーとなり、後に作家デビューを果たした。朝方までの執筆で寝坊や欠勤が続いたため会社は6年で辞め、2年間のコピーラーターを経て専業作家に。
「人類の進歩と調和」をテーマにした昭和45年の大阪万博の盛り上がりもあって、荒唐無稽と思われていたSFに対する世間の見方も変化する。「SFは、未来を見通した作品だと捉えられるようになりましてね」。眉村さんも次々と作品を発表していった。
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