日本では「ローヤルゼリーの表示に関する公正競争規約」(昭和54年9月25日公正取引委員会告示第27号)によって、生ローヤルゼリー、乾燥ローヤルゼリー、調製ローヤルゼリーに分類されており、それぞれの表示について種類ごとに性状や組成などに応じた厳しい基準が設けられている。
生ローヤルゼリーは、みつばちが女王蜂を育成するため、その咽頭腺等を通じて王台中に分泌したものであって、移虫後72時間以内に採取したもの。
ローヤルゼリーは、ビタミンB(パントテン酸〔B5〕やピリドキシン〔B6〕)といった成分が含まれることから様々な健康効果を謳ってヒトに対するサプリメントとして集められ販売されている。
全成分は水 67%、少量の様々なアミノ酸(リジン、メチオニン、スレオニン)を含む粗タンパク質(ロイヤリシン、ロイヤラクチン、アピシン) 12.5%、単糖 11%、比較的高い量の脂肪酸(デセン酸)5% である。
また、多くのわずかなミネラルや葉酸、植物ステロール、ある種の酵素、抗菌・抗生物質、わずかな量のビタミンCも含まれているが、脂溶性ビタミンであるA、D、E、Kは含まれていない。