日本最古のソメイヨシノは弘前城二の丸 東内門の奥に見られます。旧藩士の菊池楯衛から1882年(明治15年)に寄贈されたもので、現存するソメイヨシノでは日本最古のものです。
ソメイヨシノは成長が早いわりに寿命が60年から80年とされていましたが、弘前公園のソメイヨシノは樹齢100年を越すものが300本以上あって、立派に花を咲かせていることから、その管理技術は多くの専門家から日本一と絶賛されています。
弘前の桜管理技術を特色づけているのは、桜の枝の適正な剪定と積極的な施肥や土壌改良にあります。この「弘前方式」と呼ばれる管理方法が、日本一の管理技術を生み出しました。
桜の剪定をはじめたきっかけは、弘前が全国一の産地であるリンゴ栽培にあります。病気や害虫に弱いソメイヨシノを、リンゴ栽培に倣(なら)って枝を切って管理するという技術は、弘前でなくては生まれなかったものといえるでしょう。
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