北海道・夕張市を走るJR石勝線夕張支線(新夕張-夕張 16.1km)が2019年3月31日に最終運行日を迎える。
炭鉱のまちの盛衰とともに127年の歴史を歩んできた路線の廃止に、鉄道ファンだけではなくふだんは利用しない地元の住民たちも乗車して、別れを惜しんでいた。
JR北海道は乗客が増えることに対応するため、3往復増やして1日8往復に増便。車両も2~3両に増やした。
夕張支線は明治25(1892)年開通。石炭輸送を担ったが、エネルギー転換で石炭産業が衰退。炭鉱が廃山になり、過疎化が進んだ。
平成28年、夕張市側からの提案で、代替交通の確保やまちづくりへの協力を条件にJRと廃線に合意し、JRが「単独では維持困難」とする対象区間10路線13区間のうち初の廃止路線となった。
夕張駅午後7時28分発がラスト列車。住民らは黄色いハンカチとペンライトで見送る。.