「元旦」と「元日」、どちらも同じ意味のように思えますが、実はちょっと意味が違います。「元日」は年の最初の日、つまり1月1日のことを指します。
そもそも「元」というのは始まりを表す言葉で、一年の始まりを表す日であるから1月1日が「元日」と呼ばれるようになりました。
ちなみに歴法によっては1月1日以外の日のことを元日と呼ぶことがあり、フランス革命暦では今のグレゴリオ暦で9月22日〜24日の間である葡萄月(ヴァンデミエール)の1日が元日とされていたそうです。
では「元旦」の意味は何なのかと言いますと、元日の朝という意味があるそうです。「元」は始まりを表す言葉でしたが、「旦」は朝、夜明け、早朝を表す言葉であり、元旦ではじまりの朝、つまり元日の朝という意味になるのです。
旦はなぜ朝、夜明けなどの意味があるのかといいますと、「旦」という字からわかります。
「旦」という字は「一」の上に「日」があります。
これは水平線上に日が昇っている様子、つまり日の出を表しているのです。
そのため一日のはじまりである朝という意味になったのです。
ちなみに「元旦」は「元日の朝」と「元日」の両方の意味を持つので、1月1日のことを「元旦」と言っても間違いではありません。