1980年1月初版発行
“そんな馬鹿なことが・・・”手にした『未来予告』と題された本をめくるうちに、永山誠一は思わず声を出してしまった。そこには“あなたは10月31日に重大な危険にされされます”とあり、11月1日以降は空白になっていたのだ。誠一は死を予告されたのだろうか?奇怪な出来事は次々と起こりはじめていた。先生の交通事故──これは予告通りだった。そして続いて起きた友人の失踪に、サファリを着た怪盗団の暗躍。11月1日は、日一日と迫りつつあった!眉村卓の描く、読み出したらやめられない学園SFサスペンス!
「…あなたがたには、過去や未来は、もうなくなったもの、まだおこっていないこの作品にこそ、眉村卓独特の世界観が散りばめられていると言っても過言ではありません。
ものとしか映らないでしょうが、四次元の目からは、すべてが見えるわけです。
地図を眺めるように、全時間が見通せるのです。その中を行き来できる者に
とっては、過去も未来も、現在と同様、ちゃんと存在してるのですよ」
実にSFドラマ化しやすい作品だと思うのですが、TV屋の皆さんは如何でしょうか?