『天才はつくられる』眉村卓/著(角川文庫)
眉村卓/著 カバー/木村光佑、本文イラスト/谷俊彦 解説:矢野徹(昭和55年初版 昭和59年18版)
『天才はつくられる』あらすじ
図書委員の松山史郎、ニューフェイスでテニス部と兼ねて来ている橋本敬子らは新刊図書の整理に追われていた 担任は坂村先生
敬子「この本、注文台帳に載ってないんだけど」
『学習教程』と書かれた本には、超能力の基本概念、テレパシーの習得、 透視力への応用、念力の初歩・・・など不思議な内容がまるで教科書のように書かれている。
帰り道、敬子は「あの本にあまり深入りしないほうがいいような気がする 勘だけど・・・」と言ったが、本のことが気になって勉強に身が入らない史郎は読み始める。
「超能力者には適性がある 適性のない人間はいくら努力しても身につけることはできない 適性を見分けるにはESPカードを使う・・・」
馬鹿馬鹿しいとは思いながら、つい熱中してメモをとる史郎。そして、数日間、その訓練法に従って練習もしてみた。