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Channel: スチャラカでスーダラな日々
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天才はつくられる2

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『天才はつくられる』眉村卓/著(角川文庫)坂村先生が慌てて来て「本屋さんが来てるんだ ひどく慌てていて、あの本は間違って持ち込まれたものだから、すぐに返してほしいんだ」

あの本の内容は本当だったのだ
当惑している史郎の耳に、敬子の思いがまるで声のように聞こえた
(ひどく顔色が悪いわ)

読心術だけでなく、念力で本を持ち上げたのを見た敬子は驚く
(この人は、私の考えを読んでいるんだわ)

本屋に本を返していると、(まぬけな本屋だ)という思念が入ってきた
(こんな失敗をもう一度やったら、みんなで殺してしまうほかはない)

その声は史郎にも呼びかけた
(君はいずれ消されるよ)

外を見ると、1人の背の高い少年が立っていたが、突然消えた

敬子に言われ、坂村先生に相談し、実際、本を動かして見せると蒼白になる
「君がこんな能力を持ったと世間に知れるだけでも、ものすごい騒ぎになるだろう」
(読心力があると分かれば、友人もいなくなる テストの成績も信じてもらえないだろう)
史郎の両親にも相談するが信じられないようだった

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