バンダ基地は、「ロイヤルバンダ湖水泳クラブ」が存在することでよく知られていた。バンダ基地への来訪者は、夏の期間に、氷冠の辺縁部が解けてできた「堀」状開水部の高塩分水につかることにより、このクラブの袖章を授与された。多くの高官や政治家がこのクラブに入会した。
水につかる際には、裸でなければならない(ルール 1)、頭部まで完全に潜らなくてはならない(ルール 4)、バンダ基地スタッフによる証拠写真撮影を妨げてはならず(ルール 6)、また、その際には局部を何かで隠すことは認められたが、それは緑色をした自然物でなければならない(ルール10)とされるなど、いくつかのルールが存在した。
寒期には、この堀は再凍結するが、表面から数メートルにわたり完全に透明な氷となる。 1995年、湖の水位上昇のため、バンダ基地は閉鎖され、無人の避難所(バンダ湖建屋、延べ床面積 30 平方メートル)に置き換えられており、数名の研究者が定期的に訪れている。