■金星の太陽面通過の周期について
金星の太陽面通過にも日食のサロスと同様の周期があり、4の周期は西暦2611年12月13日を最期に金星の太陽面通過が見られなくなります。3の周期は、3462年6月22日を最期に金星の太陽面通過が見られなくなります。金星の太陽面通過で見られる同様の周期の一生は、4の周期を例にとると紀元前1763年11月20日に初めて地球上で見られました。この周期が太陽面を南下するにつれ、西暦2611年12月13日を最後に終わります。その後も金星は同様の経路を通過するのですが、太陽面を通過する軌道からは外れるので周期から消えることになります。
周期3は、周期4よりも長めに続くシリーズです。周期4が約4000年で終えるのに比べて、周期3は2倍の8000年も継続します。昇交点を通過する周期4より、降交点を通過する周期3の方が密になっています。
紀元前2000年以前の資料がNASAには無かったのでステラナビゲーターでシュミレーションしたところ、紀元前4557年5月14日までさかのぼることができました。この時代のΔTがハッキリしないので潜入時間の詳細な特定は出来ず、日付だけのお知らせとなりました。
通過経路が密になっていることもあり、最初に太陽に接触する紀元前4557年5月14日は北極点だとギリギリ金星の太陽面通過が見られます。但し第二接触と第三接触がなく、金星が太陽の縁に接しながら通過する状態です。
一方で西暦3705年6月24日は南極点が極夜で金星の太陽面通過が見られませんが、世界的には太陽の縁に接した状態で金星の太陽面通過が見られます。
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