白は、人間の網膜の全てが「対等的、均質的」に強く刺激された場合に感じる色。全ての波長の可視光線を「対等的、均質的」に含んだ光は無彩色的に見える(黒や灰・鼠に見える)。更に強く反射していれば、白に見える。その光を白色光と呼ぶ。
人間の目に白く見えるためだけならば赤、緑、青の3つの光を適切な比率での混合によっても実現でき、カラーTVのブラウン管の白色はそのようにして構成されている。蛍光灯に代表される照明機器の光も、可視光の全領域において均等ではない。そのような擬似的な白色光は物体表面で反射するときの特性が本来の白色光とは異なるため、色合いがやや不自然に見える場合もある。厳密な色の比較を行うことが要求される仕事では、標準光源とよばれる太陽光に近い特殊な照明装置を使用する。また、ウェブブラウザでwhiteと指定したときは、#FFFFFFとして定義される。
生物学では稀に、色素が欠乏した為に白く見える個体が生まれる事例が知られており白変種・アルビノなどと呼ばれる。文化的にはその稀少性から神聖視される事も多かった。
白雉元年(650年) 穴戸(長門)国より献上された白雉により改元。沖縄県宮古島から島馬の白い馬が生まれたので、ご幼少の昭和天皇に献上された。民謡「なりやまあやぐ」に歌われている。シロヘビは岩国市にのみ生息する蛇で、アオダイショウの突然変異とされ遺伝的に安定した例は、大変珍しく貴重である。1924年には生息地が国の天然記念物の指定を受け、1972年にはシロヘビそのものが国の天然記念物となった。