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世界保健機関は、固形物を食べられる兆候が現れてくるまでの最初の6ヶ月間は母乳のみで育てることを推奨している。母乳栄養は母親と子供が望めば、少なくとも2歳までは推奨される。母乳栄養は、赤ちゃんがよちよち歩きの時期になってからも母親と子供の健康にとって有益である。母乳栄養の利点には、乳幼児突然死症候群のリスクの低下、知能の向上、中耳炎のリスクの低下、Image may be NSFW.
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母乳栄養は母親にとっても有益である。出産後の子宮の拡大を防いで妊娠前の大きさに回復するのを助けるとともに、母体を出産前の体重に戻すのを助ける。後年の乳癌のリスクも低下させる。
適切な量の炭水化物、タンパク質、脂肪に加え、母乳はビタミン、ミネラル、消化酵素、ホルモンも供給する。さらに母乳には、母親由来の抗体やリンパ球も含まれ、赤ちゃんに感染に対する抵抗力を与える。母乳の免疫機能は個人に合ったものであり、母親との接触を通じて、適切な抗体や免疫細胞が得られる。母乳は人工乳と比べて、病原菌の生存にとって不可欠の栄養分でもある鉄の含量は少ない。しかし、母乳からの鉄の供給は、人工乳やサプリメントによる摂取と比べ、より赤ちゃんが利用しやすい。4ヵ月から6ヵ月になると、肝細胞からの鉄の供給が枯渇し、この時には補助的な食事が必要となる。
母乳は、他のほとんどの食物よりも多い割合のコレステロールを含む。またカロリーの50%以上は脂肪であり、そのほとんどは飽和脂肪酸である。コレステロールと飽和脂肪酸はともに赤ちゃんや子供の成長に必要であり、特に脳の成長に必要である。人工乳のほとんどは飽和脂肪酸の割合が低く、大豆由来のものはコレステロールが全く含まれていない。近年の研究では、低脂肪の食物と子供の成長阻害の関係が示されている。
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