ガーンジー(Bailiwick of Guernsey)はイギリス海峡のチャンネル諸島に位置するイギリス王室属領である。首都はセント・ピーター・ポート。ガーンジーは、ガーンジー島の他、オルダニー島、サーク島、ハーム島、ブレッシュ島、ジェソー島などの小島を含む。
イギリス王室属領でありイギリス女王をその君主としているが、連合王国には含まれない。そのため内政に関してイギリス議会の支配を受けず、独自の議会と政府を持ち海外領土や植民地と異なり高度の自治権を有している。 欧州連合にも加盟していない。したがってイギリスの法律や税制、欧州連合の共通政策は適用されない。 但し、外交及び国防に関してはイギリス政府に委任している。したがって主権国家ではない。
イギリス人とノルマン系フランス人が主なガーンジー島の住民である。 宗教は英国国教会が65%を占め、残りはカトリックである。 また、昔「イギリス使節団」として明治維新の時に日本に滞在した使節団の一人がガーンジー島出身者で、日本の文化に深い共感を受け、それをガーンジー島に持ち帰った。その際大工で庭師の日本人を連れて寺や日本家屋、公園の東屋などを造らせ、日本の素晴らしさを知らしめた。今でも盆栽を趣味とする島民も少なくない。