

紀元前6500年頃まで、ガーンジー島は現在のフランス本土と陸続きであった。先住民は紀元前5000年頃に農耕民族に追い払われた狩猟民族である。
フランスに定住したヴァイキングの首領ロロがフランス王からノルマンディー公爵に任命されるとともに933年にノルマンディー公国の領地に編入された。1066年のノルマン・コンクエストにより、ノルマンディー公ウィリアムがイングランド王となったため、イングランド王の所領となり、1204年にイングランド王とノルマンディー公が分離した時もイングランド王の領地とされた。1254年にはイングランド王室の個人領地になっている。この状態が現在まで続き、連合王国には所属しないまま、王の私領地として存在している。オルダニー島(英国系)以外のジャージー島やガーンジー島の住民はノルマン系フランス人で、今なお農村部ではフランス語ノルマン方言を話す。
第二次世界大戦では1940年から1945年までドイツ軍に占領され、多数の島民が英本土に避難、数千人がドイツ国内の収容所に送り込まれた。5月9日の解放記念日はジャージー、ガーンジー地区とも祝日となっている。
