小田急では、輸送需要に対応するため列車を増発し、朝のラッシュピーク時には、およそ2分に1本の割合で列車を運転しています。あわせて、この時間帯に都心方面に向かう急行・準急はすべて10両編成、各駅停車を8両編成で運転するなど、列車の長編成化も行ってきました。
しかし、従来の複線設備では輸送力に限界があることから、快適な輸送サービスを実現するための抜本的な輸送改善策として、東北沢〜和泉多摩川間(10.4km)の複々線化事業を進めています。世田谷代田~和泉多摩川間(8.8km)については既に複々線が完成しており、現在は東北沢~世田谷代田間(1.6km)において、2017年度の複々線化、2018年度の事業完了を目指し工事を進めています。
当区間の複々線化事業は、鉄道を立体化して踏切を廃止する東京都の連続立体交差事業と一体的に行っており、2013年3月には工事中区間の立体化が完了し、完成区間を含む事業区間内にあった39カ所すべての踏切が廃止されました。
複々線化事業の概要より抜粋