『笑っていいとも!』「テレフォンショッキング」のコーナーにゲスト出演した際、芸能界入りの動機として「小さい頃いじめられっ子だったので、(出世して)見返してやろうと思った」と語った。「宝島」誌におけるいしかわじゅんとの対談によると、戸川は子供のころ大変醜く、「太った山下達郎」と呼ばれていたという。いじめの理由を問うと、加害者たちは「ブスだからだよ」と笑いながら答えたとのこと。
中高生の頃は女優志望であこがれは李香蘭とクレオパトラだったともいうが、吉永小百合のような女優を目指し、高校時代、毎日屋上で発声練習や腹筋運動などをかかさず行うなど地道な努力を重ねた。
高校時代の門限は17時。思うように外出できず、また憧れの芝居にも十分に取り組めない中、唯一の楽しみは食べることであった。そのため、62キロまで太った。
高校時代に父親が経営する喫茶店でアルバイトをした際、コーヒーのミルクを2つ要望する客がいた。戸川はその客の顔を覚え、再び来店した際に言われないでもミルクを2つ出した。客は特に反応しなかったが、仕事をした達成感を密かに味わった。
妹の戸川京子とは対照的な姉妹と見られることが多く、本人たちも自分とは異なる性格の相手を疎ましく思う時期もあった。しかし、高校のとき、京子と徹夜で議論を交わしたことをきっかけに、お互いに結構似た者同士であることが判り、それ以降はあたかも親友同士であるかのような親密な姉妹になった。
話のリズムや作品世界から、「変わっている」「個性的だ」との評価を受けることが多い。しかし、なかには「わざと個性的であるかのように見せている」「ネクラや病気を売りにしている」との誤解もあり、戸川本人はそうした誤解に苦しんだ。自分とは違う人物になりきることが出来る点に芝居の魅力を見いだしている。また、ライブでの一見奇抜な衣装も、作品世界の様々な状況における人物になりきりたいという変身願望に基づいている。
自分の中に複数の人格が存在しているのではと感じており、どれもが自分の姿ではあるが、状況によってどの人格が出てくるかが異なると考えている。そのためか、撮影現場での自分の様子等を後日他人から話されると驚くことがある。様々な衣装で扮装するのが好きなのも、特定の何者かになりきることが出来るからである。
話し方に独特の間があるため、歌番組などのトークではその場が水を打ったような静けさになることがある。その間に聴き手が予想する答えと実際の答えが異なることが多く、これが聴き手を驚かせたり笑わせたりする要因であるといわれる。しかし、1人でしゃべるときはこの間があまり出ない。視力は0.01で乱視。このためか、人と話すとき相手の顔ではなく壁や机を見る癖がある。