フジテレビ青森支局は、青森県青森市長島2丁目1-5にあるフジテレビジョンの支局である。当初、青森テレビがFNN・FNS系列で開局する予定だった。しかし直前になって変更となった。また1990年代初頭に青森県の民放新局がフジテレビ系での開局を計画していたが、諸事情により計画は実現せず、3局目はテレビ朝日系列の青森朝日放送として開局となった。そのため、現在青森県にはフジテレビ系列の放送局は存在せず、フジテレビが報道取材を行うために当支局を設置している。フジテレビの報道対象地域には青森県が含まれている。
青森県内で起きた事件等で、NHK青森放送局や青森の他の民放局のマイクに並んで「フジテレビ」と書かれたマイクが登場する理由はこのため。あくまで取材拠点であり、フジテレビの放送を送信する施設等はない。フジテレビのロゴが入ったSNG中継車が配備されているが、車のナンバーは「青森」である。
青森県庁には毎年のように「青森にフジテレビ系列の新局を作って欲しい」という県民からの要望が数多く寄せられている。県庁側は「インターネットの普及で放送の形態が変わっている中で、フジテレビは地方での新局の開設に消極的である」「現在県内に新局開設に向けた動きは見られない」「地上デジタル放送が開始されると、得られる情報は多くなる」と回答している。他県でも県庁に新局を作って欲しいという要望を出しても同じような回答がくることがほとんどである。
青森県内季節の話題等は、マイナーであるものも含めてFNNニュースで比較的多く放送されている。BSフジの「BSフジNEWS」でもよく取り上げられている。また、FNNニュースの関東地方ローカル枠においても、青森県内の火災や事件・事故等のニュースがよく取り上げられている。これに対して、青森県内に系列局のある民放ネットワーク(NNN・JNN・ANN)のニュースでは、青森ねぶた・弘前ねぷたまつりなどの話題以外は全国ニュースで放送されることは多くない。NNN・JNNではCS放送によるニュース専門チャンネルがあるため、県内の話題はそちらで放送されることが多い。ニュース価値の判断の違いもあるので確証はないが、青森県がフジテレビの直轄地であることが影響している可能性はある。各地に同一組織の放送局を持つNHKに似た皮肉な現象である。