兜(かぶと)型としては源義経の兜に次ぐ2作目。1864年に木綿(きわた)町が造った。金色のシカの角と並んで、白い毛が特徴。チベットなどにすむ牛の一種ヤクの尾の毛で、実際に武将たちが好んで兜に使ったという。本体が大きく動く構造で、上に乗るふたりは振り落とされないよう命綱をつける。
人口が減る中、信玄会(40歳まで)、勘助会(41歳以上)という町外の約100人も曳子(ひきこ)に。「3日間のために1年があるわけだから、その心意気が見る人にも伝わるようないい祭りにしたい」と木綿町正取締の長野高士さん(51)。
木綿町は唐津城築城時の総町12カ町の1つで、江戸初期に木綿業者が居住したことによるといいます。文化年間(1804~1817年)には戸数38、人口141人の町人の街でした。