曳子の衣装は、いわゆる火消し装束といわれるもので肉襦袢(にくじゅばん 地元では「にくじばん」という)や長法被、およびハチマキは町内毎にデザインが異なり意匠と工夫が凝らされている。中でも他所の祭りでは、通常は法被(ハッピ)と呼ばれる肉襦袢は、羽二重(はぶたえ)という正絹の2枚重ねの生地で出来ている。
唐津くんちに登場する14台の曳山は、各々14の町がそれぞれの組織を通じて運営している。14の組織は全て自らの町及び曳山に誇りを持ち、伝統を重んじ、後継者の育成に心をくだいている。また、唐津くんち本番の3日間のみならず、年間を通じての様々な行事を通してお互いの結束を固め、親睦を深める事により統制のとれた、かつ盛り上がりのある祭りを目指している。