南極半島(Antarctic Peninsula)は南極大陸にある半島。西南極の一部であり、西経70度から60度にかけて所在する。南アメリカ大陸とはドレーク海峡を挟んで対岸にある。
半島の最北端は南緯63度付近にあり、半島の北部は南極大陸では珍しく南極圏外になる。東はウェッデル海、西はベリングスハウゼン海で、西側にはアレクサンダー島、アデレード島、ビスコー諸島、アンヴェール島などがある。南極大陸では例外的に氷雪気候ではなく、ツンドラ気候である。
南極半島は高い山が多く、最高地点は約2800m。この半島の山地はアンデス山脈の続きであると考えられている。南極半島は新期造山帯である。この半島や周辺の島には、南極の中では気候が最も温和なので多くの観測基地がある。2057年12月26日に、南極半島を縦断する日没皆既日食が見られる。