南極大陸（英:Antarctica）は、地球上で最も南に位置する大陸である。南極点を含む。面積は1400万km²で、六大陸中オーストラリア大陸に次いで2番目に小さく地球の全陸地面積の8.9%を占める。南極海に囲まれ、南極横断山脈によって地域的には東南極と西南極に分けられる。南極大陸の特徴は、平均標高が高いこと、高度分布が他の大陸とは異なることである。平均標高は2,200mであり、六大陸中で最も高い。
年間を通じて気候は非常に寒冷で、氷雪気候によりほぼ雪と氷の世界。全土の98%が氷で覆われている。気温が低く水蒸気の供給が少ないため、殆ど降水がない。海岸部分を除いて、大陸の内部は世界で最も大きい砂漠ともいえる。
このため、沿岸地域のわずかな動植物を除いて生物は殆ど棲息しない。ペンギン、アザラシ、蘚類、地衣類、藻類など、寒さに耐えることのできる動植物だけが棲息する。歴史上一度も人間が永住したことのない唯一の大陸である。
1959年に12の国が署名し採択した南極条約により各国の領有権の主張が凍結され、どの国にも属しない土地となっている。トップレベルドメインは.aq が割り当てられている。南極大陸には大量の資源が眠っているが、生態系保護のため採掘は禁止されている。
日本国籍を有する者が上陸するには、南極条約に付随した環境議定書に基づき、事前に南極環境保護法に基づく環境省への届け出を済ませておく必要がある（外国政府の許可を得ていても必要）。そのため、南極観光ツアーなど、団体旅行の場合、旅行社が代行申請する。個人の場合は環境省で申請する。南極海に接している国に旅行して現地で変更して南極観光した場合でも、帰国後には環境省からの呼び出しがあり罰則が科される。
