■2021年12月4日の皆既日食ツアー予想
サウス・オークニー諸島では、東へ行けば行くほど皆既日食の継続時間が伸びます。但し、実際にサウス・オークニー諸島まで皆既日食を見に遠征するのは困難が伴います。元々無人島なので、飛行機の発着はおろか船も通過しないようなところです。南極圏に近く、砕氷船に近い機能を持つ船でないとローリー島にも近づけないありさまです。
この島に、アルゼンチンのOrcadas基地があります。大陸氷河学、地震学、海氷地帯氷河学と気象観察の研究棟があり、全部で11群の建物があります。ローリー島から南米大陸に最も近いウシュワイア港まで1502km離れています。
2003年11月24日の皆既日食では、チリやオーストラリア方面から皆既日食観測機が出航しました。2021年12月4日の皆既日食も同様に機上観測となる公算が強いです。2003年11月24日の皆既日食でLive Universeは、砕氷船に近い機能を持つ船で航行しました。ちなみに太陽は雲に隠されて、皆既日食が見られなかったそうです。太陽のある方角の反対側を撮った写真では、かなり印象的なグラデーションの濃い写真が撮られました。このような方式で高額になりますが、船上ツアーも実施されると思います。場所柄、南極半島に近いのでサウス・オークニー諸島方面に行く船上ツアーも実施される可能性が大です。
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