錦塗(にしきぬり)は七々子塗の変化の一種で、七々子地に黒漆で桜を唐草風にデザインした唐草や、菱形・稲妻型の紗綾形を描き錫粉を蒔いて錦を想わせるような華やかな技法である。
作成のためには非常に手間がかかり、さらに高度な技術を要する。 そのため現在、錦塗を塗り上げれる津軽塗職人はごくわずかしかいない。 そのため製品も少なく、非常に価値が高い。
錦塗は、現代まで伝わる津軽塗四技法の中では最も新しく、 華やかな金や銀の蒔絵に憧れた庶民たちの思いが結集した、絢爛豪華な塗の技法である。
津軽塗の塗模様より抜粋