文部科学省は2015年4月30日付けで、学校保健安全法執行規則を改正し、「座高測定」と「ぎょう虫検査」の廃止を決めた。座高測定は戦時体制下の1937年「胴長は健康」などと考えられて始まった。戦後も小中学校や高校などで続けられた。しかし「測定に意味がない」などと実施を疑問視する声が出ていたという。
一方、肛門にセロハンテープを貼って寄生虫卵の有無を調べるぎょう虫検査は1958年に始まり、小学3年生以下に義務付けられている。しかし、下水道の整備や化学肥料の普及などで、子供の寄生虫感染率は激減。最近10年間の検出率は1%にも満たくなった。これらを理由に、半世紀以上続いてきた座高測定やぎょう虫検査は、2015年度限りで健康診断の必須科目から外される。