川崎市に不思議な公衆電話があります。場所はJR南部線、武蔵小杉駅からすぐ、中原区役所前に木をかたどった外観の電話ボックスがあります。ちょっと中を覗いてみると、何の変哲もない緑色のちょっと古いタイプの電話機が1台。しかし、よく見るとなぜか受話器が左右両側に付いています。
電話を設置するNTT東日本の企画部広報課によればこの電話が設置されたのは1990年12月だそうです。この年は電話開業から100年を迎えた記念の年に当たり、当時県内にあった12の支店がそれぞれ「何か変わったものを」との企画を出し合い、当時の川崎北支店と同区役所が協力してこの電話ボックスとデュエットホンを設置したとのこと。
もう一台は、島根県津和野町後田の乙女峠に設置されている受話器が二つ付いた公衆電話「デュエットフォン」が“復活”しました。老朽化による故障で交換部品もなく、撤去も検討されたが、昨夏の記録的豪雨からの復興を支援しようと、NTTが代用部品を準備し修理。町観光協会は「恋愛の聖地」として再び売り出す方針です。
最後に香川県観音寺市大野原町のデュエットフォンは、以下のYouTubeからその様子が伺えます。日本に3台しかないデュエットホンは貴重ですね。デュエットホンは輪唱のほか、両親へ結婚のご挨拶など色々と用途があります。