特殊簡易公衆電話とは、飲食店などの店内に店舗の運営者などが設置する公衆電話サービスである。硬貨収納等信号送出機能を付加したアナログ固定電話回線に料金回収機構を持った電話機を接続するもので、対応電話機の多くがピンク色であることからピンク電話とも呼ばれる。
公衆電話の不足を補う目的で1953年に開始された簡易公衆電話(店頭の一般加入電話を公衆に使用させ管理者が料金を手渡しで受け取る)の後継として、1959年に電話機をレンタルする形で開始された。1985年の端末設備自由化以降は、買取またはリースの電話機が多い。現在は、NTT東日本・NTT西日本のサービスである。2000年代に入り、利用の少ない不採算の公衆電話の撤去後に、公共施設等の管理者の負担で導入されることも多くなった。